2010年01月15日
京都大学に行ってきました!
今日は朝から京都大学に行ってきました!
大阪府木材連合会の耐震補強部材「壁柱」の実大振動実験に立ち会うためです。
前回の壁柱の実験では、阪神大震災の1.2倍の加速度を5回加えても倒壊しませんでしたが、
揺れ幅が建築基準法で定める範囲を超えてしまったため、今回の試験体は、その点をバージョンアップして、性能を高めたものを実験します。
試験体の大きさは、2間×2間(3.6m×3.6m)。約8畳間の大きさの部屋の上に、2階部分に相当する加重を乗せて加震します。
結論から言いますと、阪神大震災の1.2倍の加速度を2回加えた時点で、試験体は壊れてしまいました。
この原因は、いろいろあると思いますが、私の見解としては、「壁の剛性を上げすぎたことによる倒壊」。
どうして強い壁にしたら家は壊れてしまうの??
と思われるかもしれませんが、壁をガチガチにすればするほど、地震のエネルギーをまともに受けてしまいます。その結果、家のどこか一番弱い部分に負担がかかり、柱が折れたりして、家の倒壊につながるのです。中小程度の地震に対してはともかく、大地震に対しては、家のどこかの部分がある程度揺れることで、地震のエネルギーを吸収するようなメカニズムが必要なのだと思います。
自分が日ごろ思っていたことを、実験で確認することができ、改めて耐震の難しさを思い知った一日でした。
大阪府木材連合会の耐震補強部材「壁柱」の実大振動実験に立ち会うためです。
前回の壁柱の実験では、阪神大震災の1.2倍の加速度を5回加えても倒壊しませんでしたが、
揺れ幅が建築基準法で定める範囲を超えてしまったため、今回の試験体は、その点をバージョンアップして、性能を高めたものを実験します。
試験体の大きさは、2間×2間(3.6m×3.6m)。約8畳間の大きさの部屋の上に、2階部分に相当する加重を乗せて加震します。
結論から言いますと、阪神大震災の1.2倍の加速度を2回加えた時点で、試験体は壊れてしまいました。
この原因は、いろいろあると思いますが、私の見解としては、「壁の剛性を上げすぎたことによる倒壊」。
どうして強い壁にしたら家は壊れてしまうの??
と思われるかもしれませんが、壁をガチガチにすればするほど、地震のエネルギーをまともに受けてしまいます。その結果、家のどこか一番弱い部分に負担がかかり、柱が折れたりして、家の倒壊につながるのです。中小程度の地震に対してはともかく、大地震に対しては、家のどこかの部分がある程度揺れることで、地震のエネルギーを吸収するようなメカニズムが必要なのだと思います。
自分が日ごろ思っていたことを、実験で確認することができ、改めて耐震の難しさを思い知った一日でした。
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